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2026 / 03 / 20  10:30

田中七海写真展 “Black-tailed gull“

田中七海写真展 “Black-tailed gull“

3/20-25

13:00-19:00

(1drink order)

drink. :江副珈琲店

 

 

 

 

“Black-tailed gull“というのは海猫のことだ。

海辺でニャーと鳴くカモメのことだが僕は、

“カモメ“ではなく“海猫“が好きだ。

ひとつだけ違いを述べるのであれば色である。

海猫は尾が黒い。目の周りは少し赤みがかっており、泣きじゃくった後のようだ。

カモメほど柔らかくはない印象がある。

 

さてそんな海猫だが基本的には群れている。

渡り鳥であるため時期が来たらまたどこかへ飛んで行き、生活をする。そんな感じだ。

しかし群に馴染めない海猫も存在する。そんな孤独な彼らは宛も無く、ひたすらに旅をする。この大きく、広い世界をただただ飛ぶ。

孤独な海猫は、覚悟と信念を持ってこの世界を駆けているように感じた。

こんな広い世界をたったひとり、僕らのように誰かが助けてくれる訳でもない。

なんてクールな生き方なんだろうか。

 

そして僕の周りにいる彼ら、その存在は海猫のように感じた。それもたったひとりの海猫。

何となく生き、この広い世界を駆け抜けている“彼“もいれば、強い力で大地を踏みつけている“彼“もいる。はたまたどこかこの世界のことを

小馬鹿にしているかのような“彼“もね。

 そんな彼らを太陽は見守ってくれている。

温かい何かに守られている、そんな気がする。

根拠はない。彼らには絶対的な覚悟と信念はある。そして温かい。

 

“Here Comes“これは太陽が昇って来る時によく使われる。“Here Comes the Sun“だ。

何かがこちら側に来る時に使われることが多い

つまり“Here Comes the Black-tailed gull“は

“海猫が(こちら側に)やってくる“ となる。

 

  孤独で宛も無いが旅だが心の内側だけは

僕らと共にある。やってくる。

Here Comesである。

 

 彼らの放浪記をモノクロフィルムで表現した。写真という静止した世界であるが彼らと同じ旅をして、動いているかのような感覚になる。

そしてもうひとつ伝えたいことがある。

彼らは旅のリュックサックに“音楽“を自分の手で入れている。背景に音楽があるのだ。

みんなだってそうだろう。それぞれ自身の

ルーツミュージックがあり“それ“はパートナーでもあり、希望や信念に繋がると感じる。

ブリットポップ、R&B、ジャズ、プログレ、

カントリー、ブルース、キリがないのでこのくらいにしておこう。自身のルーツミュージックを聴きながら写真を眺めて欲しい。

…また写真の見え方は変わるはずだ。

 

神話のように様々な世界と物語があり、

旧約聖書のように儚いが希望だけはある。

ゲームのように色々なキャラクターがいる。

そんな海猫達が作る放浪記を、自分の目で、、

自分の世界でご覧ください。

 

-田中七海-