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田中七海写真展 “Black-tailed gull“
3/20-25
13:00-19:00
(1drink order)
drink. :江副珈琲店
“Black-tailed gull“というのは海猫のことだ。
海辺でニャーと鳴くカモメのことだが僕は、
“カモメ“ではなく“海猫“が好きだ。
ひとつだけ違いを述べるのであれば色である。
海猫は尾が黒い。目の周りは少し赤みがかっており、泣きじゃくった後のようだ。
カモメほど柔らかくはない印象がある。
さてそんな海猫だが基本的には群れている。
渡り鳥であるため時期が来たらまたどこかへ飛んで行き、生活をする。そんな感じだ。
しかし群に馴染めない海猫も存在する。そんな孤独な彼らは宛も無く、ひたすらに旅をする。この大きく、広い世界をただただ飛ぶ。
孤独な海猫は、覚悟と信念を持ってこの世界を駆けているように感じた。
こんな広い世界をたったひとり、僕らのように誰かが助けてくれる訳でもない。
なんてクールな生き方なんだろうか。
そして僕の周りにいる彼ら、その存在は海猫のように感じた。それもたったひとりの海猫。
何となく生き、この広い世界を駆け抜けている“彼“もいれば、強い力で大地を踏みつけている“彼“もいる。はたまたどこかこの世界のことを
小馬鹿にしているかのような“彼“もね。
そんな彼らを太陽は見守ってくれている。
温かい何かに守られている、そんな気がする。
根拠はない。彼らには絶対的な覚悟と信念はある。そして温かい。
“Here Comes“これは太陽が昇って来る時によく使われる。“Here Comes the Sun“だ。
何かがこちら側に来る時に使われることが多い
つまり“Here Comes the Black-tailed gull“は
“海猫が(こちら側に)やってくる“ となる。
孤独で宛も無いが旅だが心の内側だけは
僕らと共にある。やってくる。
Here Comesである。
彼らの放浪記をモノクロフィルムで表現した。写真という静止した世界であるが彼らと同じ旅をして、動いているかのような感覚になる。
そしてもうひとつ伝えたいことがある。
彼らは旅のリュックサックに“音楽“を自分の手で入れている。背景に音楽があるのだ。
みんなだってそうだろう。それぞれ自身の
ルーツミュージックがあり“それ“はパートナーでもあり、希望や信念に繋がると感じる。
ブリットポップ、R&B、ジャズ、プログレ、
カントリー、ブルース、キリがないのでこのくらいにしておこう。自身のルーツミュージックを聴きながら写真を眺めて欲しい。
…また写真の見え方は変わるはずだ。
神話のように様々な世界と物語があり、
旧約聖書のように儚いが希望だけはある。
ゲームのように色々なキャラクターがいる。
そんな海猫達が作る放浪記を、自分の目で、、
自分の世界でご覧ください。
-田中七海-
